手つむぎ オーガニックコットン

100年無農薬

私たちの綿畑は、100年無農薬。

オーガニックというのは、「農薬・化学肥料を使用しない」ので人にも自然にも安全で、 食品はもちろんのこと、衣(繊維関係)、住(住宅関係)など多くの分野で取り組まれるようになりました。 益久の綿はもちろんこのオーガニックの部類に入ります。しかしながら益久のコットンは普通のオーガニックコットンとは少々趣を異にします。

普通のオーガニックコットンは3年以上無農薬・無化学肥料で栽培した農地(有機栽培と言います)を使い収穫するわたのことです。 それまで効率的に収穫量を上げる為に農薬や化学肥料を使っていた綿畑だったところに、 農薬や化学肥料を使わずこれまでやったことのない手作業な栽培手法を増やして綿花を栽培しなおす、というのが通例です。

これまで一度も農薬や肥料を使ったことのない畑。

はるか昔に畑をはじめてからこれまで一度も農薬や肥料を使ったことがありません。本当に昔から同じ製法で仕事をしている農場なのです。 化学肥料や農薬の残留物はもちろんありませんし、一度も近代農業をしたことがない為手作業の栽培手法も手馴れたもの、と言いますか、 その方法でしか栽培をしたことがないのです。使うものは鍬や鎌など人の手で扱う道具だけ、機械はございません。

何十年かしてふと気がついたら
それが世間ではオーガニックコットンと呼ばれていた。

栽培される綿花もその思いに共感するように、本当に優しく素朴な綿花が出来上がります。益久染織研究所のコットンは、 本当に昔ながらの製法で栽培された綿花を使いつづけ、何十年かしてふと気がついたらそれが 世間ではオーガニックコットンと呼ばれるようになっていた、といった具合です。

オーガニックという言葉は、「有機の」「農薬や化学肥料を使わない」のほかに“本来の”“自然に即した”という意味があります。 それは“昔ながらの”というように、特別なことではなく、はるか昔から行っていることを綿々と続けている、ただそれだけなんです。 中国山東省ではまさに、昔ながらのわたづくりです。 私たちはそのような意味でオーガニックという言葉を使っています。